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葛飾北斎の八方睨み鳳凰図 岩松院 小布施

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 長野の小布施に仕事で行く機会があり、約一年ぶりに岩松院を訪れました。画狂老人北斎の最晩年の名作といわれる八方睨大鳳凰図の天上画があるので有名な寺院です。真夏の風が吹き抜ける薄暗い御堂の天井に、相変わらず色褪せずに八方を睨みつける大鳳凰が色鮮やかに羽を広げている姿は圧倒的です。思わず老いた画家が薄暗い空間で動き出し、描いている姿が甦りそうにもなります。

 どうやって百数十年も前にこれほどの大作を描き、現在も歪みなく存在することができるのか、その精緻な作業のにぎやかさまで、蝉の声を運ぶ風の中に浮かんでくる想像豊かな御堂の奥深さを感じます。

 名画に圧倒された後、自然の風に身を任せて一服できる近くの茶店は、前回同様気に入った場所です。昔のままの夏がここにあると、しばし感じ入りました。

(テンペラ技法による幻想絵画 幻想画家ユージンのブログ)

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