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ゴーギャンの「果実をもつ女」大エルミタージュ展

 大エルミタージュ展で、一点だけ気に入ったのは、ゴーギャンの「果実をもつ女」だった。

 仕事の移動の合間に、ちょうど美術館に飛び込めるチャンスがあっただけに、ふいにゴーギャンに出くわしたような懐かしさがなお強かった。粗い麻のキャンバス地に描かれた南国の女の肌が、調和していた。写真ではなく、実物の作品と向き合える楽しみは、案外絵の地肌まで感じることができるところにあるのではないか。

 かつて、マドリッドのプラド美術館で、ヒエロニムス・ボッシュの「悦楽の園」と対面したとき、木の地肌に、うっすら下書の線描が見えて、ボッシュを身近に感じた感動を思い出した。

 ゴーギャンの作品の絵葉書は、私の書斎のにぎやかな思い出の小物たちに仲間入りすることとなった。

 ちなみに、夕刻の紅葉した上野公園で、街頭歌手がギターと共に歌っていた尾崎豊の「アイラブユー」が、隅々にまで染み渡るように流れていた。音楽が、空気と溶け合うものなのだということを実感する、不思議な体験だった。

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