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尾崎翠の「第七官界彷徨」を想いながら 不思議な小説と幻想絵画

 幻想絵画と小説との交感

 きょうは、尾崎翠の「第七官界彷徨」の世界に思いを巡らせながら、近づきつつあるコラボレーションのコンサートについて想った。

 各々個性的な勉強家が、一軒家の自分の部屋でそれぞれの世界を追求し、それと共に若い娘が、六感を超えた第七官の世界に自由に想いを馳せて彷徨う、心の奥に温かい夢と想像の卵を抱いてまどろむような小説空間。こういう緩やかにとぐろを巻くような時間が流れる小説は、たえず心の底に漂っていて、折に触れて心の水面に現れてくるものだ。

 思えば、今回のコラボレーションにしても、各々別の世界をあちこち徘徊して追及してきた人たちが、ひとつのステージを触媒にして、新しい美の結合を作ろうとしている。それがどんな美になり、雰囲気に包まれるのか、未だに誰にもわからない。夏に石響のホールで演じられたことはあったが、今回は場所もホールの規模もまったく異なる。演奏家も画家も観衆も、一回限りの感覚の世界を共に彷徨うことになるのだ。そこには、六感を超えた新たな時空間が展開し始めるにちがいない。

Fantastic Art of Japan

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