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鴻池朋子展(こうのいけ ともこ Kounoike Tomoko)に行ってきました・神話と想像の世界に目一杯羽ばたく、ダンテの神曲を髣髴させる大スペクタクル・「インタートラベラー神話と遊ぶ人」・東京オペラシティアートギャラリー

鴻池朋子展(こうのいけ ともこ Kounoike Tomoko)に行ってきました

神話と想像の世界に目一杯羽ばたく、ダンテの神曲を髣髴させる大スペクタクル・「インタートラベラー神話と遊ぶ人」  東京オペラシティアートギャラリー

鴻池朋子の参考書籍

東京の美術館ガイド

 これほど思う存分想像力を展開している展覧会を訪れるのは、久しぶりでした。 

 何やら深い森の中に広がる少女か狼のような大きな顔が中央から開かれた襖絵をくぐり抜けると、そこから不思議な世界が始まります。

 昆虫の羽を持つ幻想的な生き物が、透けたカーテンの中に、天井からその巨体を吊るされています。生き物の隙間からは、まさに少女らしき姿が生まれようとしています。一見生々しい驚きの世界です。そのグロテスクなイメージで終わる展覧会は数多くありますが、鴻池朋子の場合、そこからの無限の展開の広さと力強さには圧倒されます。

 次々にカーテンを潜りながら薄暗い部屋に現れる世界は、奥深い森であり、地球の核心に近づく胎内的世界であり、また広大な星空をも想わせる闇の世界です。部屋を巡るうち、自ずとダンテの「神曲」のような物語世界を逍遥している気持ちに連れ去られます。

 鴻池朋子が扱うテーマには、頻繁に少女、狼、刀のようなナイフ、昆虫的な生き物が現れます。それらが、深い森の中で出会い、結びつき合い、歩み出したり夢見たりします。とりとめないほど広がったイメージは、闇に広げられた大きな本のページに投影されたアニメのようなデッサンの物語の中で、まさに神話的物語として融合し、展開してゆきます。それを、じっと佇んで見終わると、不思議な夢を見て目覚めたような気分に引き入れられました。

 無数のデッサンも圧巻ですが、出口に近いところで、何匹もの狼の毛皮が、通る者の顔を撫でるように吊るされているのにも驚かされました。

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