« 平泉の中尊寺 | トップページ | 物語と絵画:どんな絵に発展するのでしょうか?お待たせしました、第二段 »

北斎へのオマージュ:小布施の鳳凰天井画詣で

 Photo 毎年今頃の季節、仕事で長野方面に出掛けたついでに小布施の葛飾北斎の作品を訪ねるのが恒例のようになりました。今年も北斎詣でのチャンスが訪れました。

 思い立って出掛けたところ、朝の山手線の猛烈なラッシュの中で、偶然、画家の松岩邦男さんにお会いしました。相変わらず制作と展覧会の企画に励んでおられる様子。さっそくグループ展へのお誘いをいただきました。これも、北斎のご利益でしょうか?

 小布施では「北斎館」と鳳凰の天井画で有名な寺、岩松院(がんしょういん)を主に訪れました。北斎の激しく情熱的な画狂老人魂と、一方にある精緻な観察眼と細密描法にはあらためて感激しました。Rimg4868

 Photo_2 今回特に惹かれたのは、「富士越龍」(絹本一幅)でした。実際の作品は、めったには展示されないそうですが、北斎を紹介するヴィデオの中で、その最晩年の深い思いがこもった一点の作品には胸打たれました。九十の臨終の床で、あと十年生きられればりっぱな画工になれたのに、せめて五年だけでもと北斎は悔やんだそうですが、その思いが富士を越えて昇り続ける龍として象徴的に描かれています。息絶えた後も、その思いは重厚な雲に包まれた龍となって、いつまでも高い天を目差しているようです。

 岩に染み入る蝉の声を聞きつつ、壮大な鳳凰の天井画をもまた拝むことが出来て幸いでした

|

« 平泉の中尊寺 | トップページ | 物語と絵画:どんな絵に発展するのでしょうか?お待たせしました、第二段 »

「文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/122514/48812266

この記事へのトラックバック一覧です: 北斎へのオマージュ:小布施の鳳凰天井画詣で:

« 平泉の中尊寺 | トップページ | 物語と絵画:どんな絵に発展するのでしょうか?お待たせしました、第二段 »