太宰府と博多山笠ー青木繁記念大賞西日本美術展を訪ねる旅4
一泊二日の旅でしたが、盛りだくさんだったので、四回に分けてようやく収まりそうです。
二日目は、まず太宰府と九州国立博物館へ。ここも一度訪ねてみたいところだったので、絶好の機会だった。
参道に並んだ店には独特の風情があって、思わずあちこち足を止める。喫茶店の正面も、自然の流れにまかせてふらりと入ってみたい気分にさせる。こんなカフェが近くにあったら、東京でも足しげく通うのに。
聖なる古木と水の豊かな境内は、まさに夏真っ盛りで、緑と生命の力にあふれていた。
ふと学生のころ九州を巡った旅の時を思い出した。あのときも真夏で、至る所生命感にあふれていた。
九州の夏は暑いけれど、この力強さと湿気の多い風の匂いは他のものに代え難い。展覧会の思いと旅の実感を確かめながら胸一杯呼吸する。
今回の旅は、この呼吸と風の匂いが主役にちがいない。またいつ来れるかわからない夏の九州の深い味わいと展覧会の余韻を存分に風に噛み締めた。
天満宮にお参りし、お土産にたくさんのお守りを買った。
それから歩いてすぐの九州国立博物館へ向かった。
玄界灘をイメージした建築にも前から興味があった。が、内部の空間は意外と平凡。
開催中の「よみがえる国宝」展では、古書などが多く、あまり興味がない。昔教科書などでよくお目にかかった源頼朝像の実物にお目にかかれたのが印象的だったのみ。
博多へ戻ると、街は山笠で盛り上がっていた。沿道には山笠の到着を待ち侘びる人々であふれ返っていた。ようやく花火が上がって、出発が告げられる。
遠方からどよめきが湧き起こって神輿が現れる。法被姿の子供も目立つ。熱気に包まれた男衆たちに水が浴びせられる。神輿が眼前を通り過ぎるときシャッター音と歓声が最高潮に達した。夏祭りの蒸れた空気に飲み込まれるのも久しぶりだった。
神輿の行列が終盤に差しかかったころ、花火の音とまごう雷鳴が轟いた。ポツポツ降り出した雨が土砂降りになる。
沿道の人々が散った。ぼくも川べりのカフェに逃れた。猛烈な雨になった。
通り雨かと思ったが、止む気配もない。
だが、潤いを帯びた川風は、この上なく心地よかった。ハーブの効いたドリンクも調和した。旅の思いがすべて凝縮した風になった。激しく打ち付ける雨を見ながら陶然となった。
小一時間も雨は降り続いただろうか。あの激しさからは考えられないほどぴたりと止んだ。
ちょうど早目の夕食を取って、飛行機の時間に間に合う。うまく行くときはこんなふうだ。後味もいい旅になった。
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コメント
'Njireta wakusei' no nyuusen ga omoidebukai tabi he to michibiitekuremashitane. tabi no kansou ga taihen sunaode kansha ni afureteiruyoude ureshikuomoimashita.
投稿: Ojima Shizuka | 2011年8月 3日 (水) 20時37分