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将来を占う作品が偶然できてしまうものだ

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 将来を占う作品が偶然できてしまうものだ。自分の場合は、この「スフィン
クスの苦闘」がそれに当たると、最近振り返って、心に響いてくるものを感じ
る。
 テンペラ混合技法を模索し始めた頃、小説「ネペンテス」の執筆と平行して
描いていたものだ。「スフィンクス」は、小説の主人公「スフィンクス兄貴」
と重なっている。
 少し描いてはカビが生え、画面を削っては筆を入れ、たった四号が出来上が
るのに四五年かかった。それだけに思い入れも深い作品だった。
 2010年には精神病理学の第一人者、花村誠一教授の慧眼によって見いだされ、
「日本精神病理・精神療法学会」のポスターにも採用された。作品に込めた思
いが大切な人の心に届くという、画家冥利に尽きる体験だった。
 それからまた少し時がたって、漠然とした迷いに突っ込んだとき、意識のほ
の暗がりから浮かび上がってきたのがこの作品だった。自分の進むべき道の多
くのヒントがこの作品にちりばめられているのを見いだした。まるでスフィン
クスが投げかけた謎々を解き明かすように……

小山右人個展
2013年4月10日(水)~20日(土)日曜休み
ぎゃらりぃ朋
東京都中央区銀座1-5-1 第3太陽ビル2F
電話 03-3567-7577

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