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初めてのパリ個展

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 1978年に初めてパリで個展を開いたときの写真です。ギャラリーをのぞき
込むパリジェンヌの姿は、今と趣が異なるでしょうか? 
 三月なのに雪が多くて、空港から市内に向かう道に、スリップした車が所
々転がっていました。タクシードライバーがその度両手をあげて嘆息を吐い
てみせました。
 準備のためにはたった一日しかなく、積もった雪に足がずぶ濡れになりな
がら、空港へ巻キャンバスの受け取りに走ったり、材木売り場に額縁の木枠、
工具などを求めて駆け回りました。
 

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しかし、若さですね。誰も手を貸してくれない中で、徹夜で飾り付けを終えま
した。じっと様子を見守っていたギャラリーのご主人は、たくさんの人を招い
てオープニングセレモニーを盛り上げてくれました。また、会期中、ギャラリ
ーに併設したりっぱなアパルトマンに自由に出入りしてよいと鍵を渡してくれ
ました。コレクションのピカソの絵などがさりげなく並べられている部屋でし
た。
 しかしぼくはパリには留まらず、スペインへ旅立ちました。マドリッドのプ
ラド美術館にあるヒエロニムス・ボッシュ(ボス)の「悦楽の園」を見るため
に。
 当時この作品が剥き出しのまま展示されているのには感激しました。意外と
うす塗りの板に描かれた絵には、巨匠の下書きの筆致まで見え、親近感と感動
を覚えました。マドリッドに滞在している間は、毎日この絵の前に通い、何時
間も向き合いました。
 それからも、スペイン国内、ブリュッセル、アムステルダムと、ボッシュの
絵を追いかける旅に変わりました。


小山右人個展
2013年4月10日(水)~20日(土)日曜休み
ぎゃらりぃ朋
東京都中央区銀座1-5-1 第3太陽ビル2F
電話 03-3567-7577

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