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小説「孵化」小山右人/著(新潮新人賞受賞)/アマゾン Kindleストアより新刊発売中!

小説「孵化」小山右人/著(新潮新人賞受賞)
 アマゾン Kindleストアより新刊発売中!

 魔術的リアリズムの世界へようこそ!

 ある少年の腹に宿った不思議なエネルギーのもやが、北国の街に怪奇な事件を起こしていく……。

 フランスで、日本の異国趣味と文体を評価されました。

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自作をi-Padで読む初体験

 ぼくの小説「孵化」を、i-Padで初めて読んでみた。
 まず、思っていた以上に目に優しい。それに、紙質以上に幻想的な文字が水面にでも浮かんでいるような感じがして、小説の雰囲気とも合う。
 怪しげな創造のエネルギーが、淡光を発しながら、北国の街の憂鬱な空をふわふわ漂う感覚としっくり来るのだ。ページめくりも簡単で、捉え処のない力を秘めた靄を自在に扱う主人公の、下卑た場をも恍惚の空間にまで変えていくめくるめく変遷を、クライマックスまで滑らかに追える。
 文体についても、一ページ毎に文字が整然と並んで、絵画を見ているような感興さえ喚起される。作者としては、隈無く自分が見られてしまうような恥ずかしささえ感じてしまう。
 デジタル化に抱いていたぼくの不安は払拭されたようだ。
 フランスの出版社から発行されているためか、横書きという点も興味深い。フランスから見れば、日本語を読む人は全世界に散らばっており、横書きの方が親しみ易いという感じも納得がいく。国際化の中で、日本文学も様々な変化をしていくのかもしれない。
 難をいえば、この小説はアマゾンのKindleストアから発行されているのだが、購入の手続きが煩わしいという点だ。もう少し客の立場に立った平易な案内ができないものか? バッカじゃなかろうかと思うくらい、一言で済むところで客が右往左往させられる。
 ともかくも、十年前には考えられなかった変化が、未知の領域へ連れていこうとしている。

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