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国際読書会

 今日の国際読書会は面白かった。主催のJさんありがとう。
お盆で出席者が少なかった分、たくさん語り合えて、密度の濃い会合でした。

 Jさんご紹介のイギリスの無名の作家、カフカのようでもある幻想作家、Aickmanの作品を是非読んでみたいと思いました。

スティーブンキングの作品が好きな参加者がいて、話題は「シャイニング」のことに。実はキング自身もアルコールに耽溺する人で、創作には酒が欠かせないとの事。どうやらシャイニングは、幻想的というよりキング自身の現実に近い姿だったのかもしれない。

 純粋なscientific fictionよりも、純文学により近い作品が好きという話も出て、カルヴィーノとか阿部公房のことも話題に。

 新潟県の十日町や松之山を舞台にした、民家を光の空間に変え、夢の世界に導こうという芸術家の本を紹介した人がいた。どうやら十日町を中心にしたトリエンナーレの一環でもあるらしい。
 木造家屋の内部を満たす青、赤、黄の淡い光の美しさに打たれた。

トリエンナーレの話から発展して、ぼくの小説の翻訳者スタン・アンダーソンさんのことを、Jさんが知っているのにびっくりした。世界は、もう本当に狭い。

外国人の友人に、しばしば、小坊主はなぜ金閣寺を焼かなければならなかったのか、とか、美は滅びなければならないならないのかとか問われることもあったので、ぼくは、三島由紀夫の金閣寺の英語版を取り上げた。
 結局、侍の心にも通じる滅びの美学とは何なのか、一行で言ってみろということになって、 「精神界の美しい存在に生まれ変わりたいという潜在的な願望を内包しているのではないでしょうか…? 」と、とっさにありきたりの答え。
 が、思った以上にこの話は、外国人の関心を引く手応えがあった。
 
 Jさんが取り上げた、ジャクソン・ポロックと同時代に生きながら、有名になれなかった画家の話。彼は、生活のためにニューヨークから離れたところに移り住み、その後画風が平凡になっていった。一連の変化を克明に表した画集の解説が興味深かった。

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