小説「珠」スペイン語版の詩情を、幻想絵画でYou Tubeに!

フランスの友人が、スペインのセビリア大学に滞在して、小生の小説「珠」をスペイン語に翻訳してくれました。さらに増した詩情を、一緒に描いた幻想絵画を交えてYou Tubeに載せて表してみました。どうぞご覧下さい!

http://youtu.be/7ZJPL1yNeFY

Yujin_koyama

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「スフィンクスの苦闘」fantastic painting・Yujin Koyama・Japan

おはようございます! しっとりした気候の元、柔らかなテンペラ技法の拙作「スフィンクスの苦闘」をお届けします。「新潮」に発表した小説「ネペンテス」の構想と併行して描きました。日本精神病理・精神療法学会のポスターに採用され、スフィンクスの心理コンプレックスにつき話題になりました。

Fantastic_paintingyujin_koyamajapan

| | コメント (0) | トラックバック (0)

小説「孵化」小山右人/著(新潮新人賞受賞)/アマゾン Kindleストアより新刊発売中!

小説「孵化」小山右人/著(新潮新人賞受賞)
 アマゾン Kindleストアより新刊発売中!

 魔術的リアリズムの世界へようこそ!

 ある少年の腹に宿った不思議なエネルギーのもやが、北国の街に怪奇な事件を起こしていく……。

 フランスで、日本の異国趣味と文体を評価されました。

Photo

自作をi-Padで読む初体験

 ぼくの小説「孵化」を、i-Padで初めて読んでみた。
 まず、思っていた以上に目に優しい。それに、紙質以上に幻想的な文字が水面にでも浮かんでいるような感じがして、小説の雰囲気とも合う。
 怪しげな創造のエネルギーが、淡光を発しながら、北国の街の憂鬱な空をふわふわ漂う感覚としっくり来るのだ。ページめくりも簡単で、捉え処のない力を秘めた靄を自在に扱う主人公の、下卑た場をも恍惚の空間にまで変えていくめくるめく変遷を、クライマックスまで滑らかに追える。
 文体についても、一ページ毎に文字が整然と並んで、絵画を見ているような感興さえ喚起される。作者としては、隈無く自分が見られてしまうような恥ずかしささえ感じてしまう。
 デジタル化に抱いていたぼくの不安は払拭されたようだ。
 フランスの出版社から発行されているためか、横書きという点も興味深い。フランスから見れば、日本語を読む人は全世界に散らばっており、横書きの方が親しみ易いという感じも納得がいく。国際化の中で、日本文学も様々な変化をしていくのかもしれない。
 難をいえば、この小説はアマゾンのKindleストアから発行されているのだが、購入の手続きが煩わしいという点だ。もう少し客の立場に立った平易な案内ができないものか? バッカじゃなかろうかと思うくらい、一言で済むところで客が右往左往させられる。
 ともかくも、十年前には考えられなかった変化が、未知の領域へ連れていこうとしている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

個展最終日の盛り上がり

 個展も最終日を迎えた。土曜日ということもあって、医師の同僚、先輩、後輩のご来場が相次いで、懐かしい再会となった。
 フランスの編集者も、美しい日本人の奥様と共にご来場いただき、終始楽しい雰囲気で談笑したり、小説「孵化」出版プロモーションのための撮影をしたりした。次々に出版して、将来的にはぼくの撰集を作りたいというありがたいお言葉をいただいた。
 これまで、どちらかというと批判的だったコレクター様が、「ぼくが買うわけないと思っていたでしょう?」とおっしゃりながらドカンとお買い上げいただき、嬉しいサプライズとなった。
 大詰めの時間に、見知らぬ美人が現れ、会場の人が目をみはった。ネット上の友人で、顔も知らぬまま会話していた人が美しいのは喜ばしいことだ。お開きに華を添えていただき、感謝感激。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

個展の真ん中はフランス日和

 個展の中盤は、フランス人の来訪が相次いだ。彼ら彼女らは、義理などでは来てくれない。好奇心と挑戦的な気持ちで一杯のところへどう応えられるか、大切な場面だ。
 絵と小説は、大旨興味深く捕らえられたようだった。とりわけ彼ら彼女らの興味が集中した部分は、次の創作に向けた発想に大いに勉強になった。
 フランスで翻訳出版される小説「孵化」についての編集部とのメールのやり取りも頻繁で、まさにフランス日和となった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

意外にも小説の売れ行き好調

 個展の初日、様々の方々にご来場いただきまして有意義な時を過ごすことができました。ありがとうございます。
 意外にも、皆様に次々小説「孵化」の初版本をお求めいただきました。ちょうど日、仏、英語への翻訳出版の契約を交わしたところでもあり、興味を持っていただけたのだと思います。
 絵の方にもご好評いただき、大変嬉しいです。コレクター様からも、次々ご連絡いただいております。お待ちしています!

小山右人個展
2013年4月10日(水)~20日(土)日曜休み
12:00~19:00(最終日17:00まで)
ぎゃらりぃ朋
東京都中央区銀座1-5-1 第三太陽ビル2F
電話 03-3567-7577
http://yujin-koyama.cocolog-nifty.com/blog/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

小説と絵の冊子が実現しましたーー幻想小説と幻想絵画の画本「孵化」小山右人と有人

書き下ろし短編小説と幻想絵画の画本「孵化」小山右人と有人

 以前の記事でも書いた短編小説と絵画を合わせた画本ですが、ようやく実現の運びとなりました。

 小説と絵を合わせた本の制作は、かつてからの念願で、思い通りに実現したかったので、出版社には頼まず、自ら作ることにしました。Photo_2

 さて、小説の原稿も絵の写真も、すべてデータに入っているのに、近頃の印刷事情はとても複雑なことを知らされました。これをさらに印刷会社に合ったソフトに入れ替えなければなりません。この単純そうな作業を、どこも引き受けてくれないのには驚きました。もし頼むと、法外な金額を請求されます。

 思わぬところにネックがありましたが、やはり探せば応えてくれるところがあるものです。それにしても、やっとたどり着いたという感じです。なんと商売気のない業界でしょう!

 内容ですが、自分が絵を描いたり小説を書いたりする創造性のエネルギーがどこから来ているのか? 展覧会中にもよく尋ねられる質問ですが、一言では難しく、物語で表すのがいちばんと、かねてより思っていました。

「孵化」というのは、まさに創造性のエネルギーが爆発的に放出される瞬間を象徴しています。葛藤のエネルギーを溜め込んだ主人公の物語のクライマックスで、この爆発的放出は起こります。

 小説と絵は、ほぼ同時進行で制作されました。二重奏、あるいはコラボレーションの作用で、より表現が浮き彫りになると思います。

 この冊子は、来年(2010年)11月~12月の個展にご来場いただいて希望された方のみに差し上げます。もちろん無料です。一般の販売は行いません。

 芸術家の気まぐれですが、お楽しみに、大切になさって下さい、もしや稀観本となりますことを夢見つつ・・・

 

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

短編小説「孵化」と絵を合わせた画本制作にとりかかりました

短編小説「孵化」と絵を合わせた画本制作にとりかかりました(小説と幻想絵画の融合)

 「孵化」と題した三面の幻想絵画を2007年の個展(ぎゃらりぃ朋・銀座)で発表しました。

 この幻想物語ふうの絵画とほぼ同時に、同じ題の短編小説の執筆が進行していました。いずれ短編小説と絵画を融合させた画本を作ることが夢でした。このたびその仕事に着手しました。

 何やら物語風な絵画にどんな意図が込められているか、ご来場の方々にはしばしば尋ねられましたが、一言で説明するには難渋しました。しかし、作者の意図が正確に伝わらなくても、ご覧になる方の自由な想像の広がりを、傍にいて実感することもできました。それがまた絵画の妙味でもあります。

 マリンバ奏者で作曲家の吉岡孝悦氏のインスピレーションで、音楽に翻訳され、コラボレーションも実現しました。コア石響や東京文化会館のホールで、ステージ上のスクリーンに大きく投影され、絵画の中から音楽があふれ出しました。Photo

 音楽家の感性は敏感で、コラボレーションを先取りしていたのかもしれません。その点では、元々絵画と小説のコラボレーションを目指していた作品だったといえるのかもしれません。

 おおよその体裁は写真のようで、早ければ年内、遅くとも来年11月の個展にまでは仕上げたいと思います。是非ご希望される方のみに差し上げたいと存じます。ご来場のときにお申し付け下さい。Photo_2

 

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ゴーギャン展に感じた画家とタヒチを巡る物語ー画家と小説ーゴーギャンとモーム・画家の壮大な旅に強く触発された小説、モームの「月と六ペンス」

ゴーギャンとタヒチを巡る物語ー画家と小説ーゴーギャンとモーム・画家の壮大な旅に強く触発された小説、モームの「月と六ペンス」

ゴーギャンの参考書籍

モームの参考書籍

幻想絵画の参考書籍

 ゴーギャンの絵がどうしてこれほど人を魅了するのか? 思うとき、それは作品の魅力ばかりではないことを強く感じます。そこには、文明に侵された社会から、原始の人間の姿の驚きを感じさせる世界への壮大な旅の流れが関わっていることを抜きには考えられません。 

 ゴーギャン自身も驚きと発見の旅の只中にいることを強く自覚して、それをなんとか人に伝えたいという気持ちが、版画の連作や絵入りの手紙などから窺われます。その断片的な物語が、作家の心を揺り動かさぬはずはありません。

 ウィリアム・ソマーセット・モームの「月と六ペンス」には、私も長い間魅了され続けてきました。そこには、画家自身の日常を越えた生き方の物語が展開され、絵と同様、読者をいっとき別の世界へ導く甘い想像の蜜に溢れているからにちがいありません。今回のゴーギャン展を巡りながら、いつのまにかこの物語世界をもゆっくり巡っていたことを後から思い出しました。

 モームについては、高校生のころ、家庭教師の先生に、「人間の絆」の原書「Of Human Bondage」の大きなハードカバーをプレゼントされ、高校の間に読み切るといいと、勧められたのが深い思い出です。医師を目指す若者に是非という先生の思いも、今思い起こされます。

 ゴーギャン自身の短編小説「ノア・ノア」は、タヒチの海へ漁に出る素朴なカヌーの水音や海面の輝きまで見えそうな、とてもリアリティーに溢れた美しい名品です。いつまでも印象に残っていて、ゴーギャンの絵に触れるたびタヒチの情景とともに甦ってきます。

人気ブログランキングへ

タヒチのDVD

| | コメント (0) | トラックバック (0)

桜のイメージをふくらまそうと(絵画と小説)ーー「桜の木の下には・・・」水面に映える桜

 今年の桜は、とくに絵のイメージをふくらませたいものだと楽しみにしています。去年偶々満開の時期に遭遇することができた京都の円山公園の夜桜、枝垂桜や、平安神宮の圧倒的な桜の美しさが、今回の個展の作品にも存分に反映された観もあったせいかもしれません。

 きょう、新宿御苑の近くで仕事があったので、訪れてみました。染井吉野はまだ三分から五分咲きといったところですが、寒桜は今が盛りです。

 肌寒く小雨交じりの天気もあったでしょうか。桜の季節にはもの哀しい思いも付きまといます。梶井基次郎の「桜の木の下には、屍体が埋まっている・・・」、樋口一葉の「闇桜」、坂口安吾の「桜の森の満開の下」・・・侘しい思いに呪縛されるようですが、空寒い新宿御苑の今日の桜の様子は、決して私をそんな気持ちに引き込むようではありませんでした。

 これからもっと別の閃きが熟しそうな予感もしました。

Rimg3449 Rimg3452 Rimg3442
































Photo_3   
























「花宴」Yujin Koyama

| | コメント (3) | トラックバック (0)